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2026/08/07

八ヶ岳西麓(茅野市・原村・富士見町)で移住用の土地を買う。県外の方が見落とす6つ

八ヶ岳西麓(茅野市・原村・富士見町)で移住用の土地を買う。県外の方が見落とす6つ

「気に入った物件があるので、現地を見ずに購入を決めてもいいですか」

県外からのお問い合わせで、こうした相談をいただくことがあります。

 

答えは明確です。必ず現地に来てください。

 

茅野市・原村・富士見町の土地は、写真と地図だけでは分からないことがあまりにも多い。それも「細かい話」ではなく、暮らしの基盤に関わる話ばかりです。

20年この地域の不動産を見てきた立場から、県外の方が見落としやすい6つのポイントを正直にお伝えします。

 


① 水の動き——出る・溜まる・流れる

土地を見るとき、最初に確認すべきは「水の動き」です。

その土地は、水が湧き出てくる場所か。水が溜まりやすい場所か。排水されていく場所か。

 

湧水が近くにある土地は、飲料水として活用できる可能性がある一方、地下水位が高く建物の基礎に影響が出ることもあります。低い土地は水が溜まりやすく、大雨の後に浸水するリスクがある場所もあります。

水の流れは、地図では読めません。現地に立って、地形と周囲の様子を見て初めて分かることです。

 


② 冬の日当たり

八ヶ岳西麓は標高が高く、山の陰になる土地では、冬の日照時間が極端に短くなります。

夏に現地を見ると「日当たりが良い」と感じる土地でも、冬至前後は隣の山や樹木の影が長くなり、午前中の数時間しか日が当たらないという土地もあります。

 

太陽光で暖をとる暮らし、野菜を育てる暮らしを考えているなら、冬の日当たりは決定的な条件になります。できれば11月〜2月の間に現地を確認することをおすすめします。夏の内見だけで決めた方が「こんなに暗いとは思わなかった」と後悔するケースが、実際にあります。

 


③ 接道の状況——車が通れるかどうか

「道路に面している」と記載があっても、実際に車が通れる幅があるかどうかは別の話です。

 

農道・林道・私道・公道で、それぞれ条件が異なります。冬に除雪が入るかどうかも、道路の種別によって変わります。除雪が入らない私道に面した土地では、冬の間は車で近づけなくなることもあります。

また、建物を建てるためには建築基準法上の接道要件を満たす必要があります。地図上では道路に接しているように見えても、法律上「接道していない」と判断される土地があります。建物を建てる前提で購入する場合は、必ず確認が必要です。

 


④ 区への所属と地縁のつながり

茅野市・原村・富士見町には、集落ごとに区(自治組織)があります。土地を購入して移住する場合、どの区に所属するかで、日常の暮らしの内容が大きく変わります。

 

区によって、草刈りや道路補修への参加義務、神社の祭事への関わり方、水路の管理当番——こうした地域の役割の内容が異なります。また、区への加入費用や月々の組合費も区によって違います。

 

「地域のつながりが欲しくて移住した」という方にとって、区は最も重要なコミュニティです。逆に「静かに暮らしたい」という方には、別荘地のような管理組合型の土地の方が合う場合もあります。どの区の土地かを確認することは、移住後の暮らしのイメージを作る上で欠かせません。

 


⑤ 上下水道・井戸・浄化槽の問題

茅野市・原村・富士見町の土地では、上下水道が整備されていない場所が多くあります。その場合、井戸と浄化槽で対応することになりますが、ここに落とし穴があります。

 

長野県の条例では、井戸と浄化槽は建物から30メートル以上離して設置しなければなりません。つまり、敷地が狭い土地では、そもそも設置できないケースがあります。

 

井戸と浄化槽を「水道がないから仕方なく使うもの」と捉える方がいますが、見方を変えると「水と排水の基盤を自分の手元に置く」ということでもあります。

 

自分の敷地から水が出て、自分の敷地で浄化して排水する。インフラを自己完結できる状態は、電気代・水道代を含めた固定費の構造を変えます。 ただしそのためには、30メートルの設置距離を確保できる敷地の広さが前提になります。土地を見るときは、上下水道の有無と、井戸・浄化槽の設置可能性を必ず確認してください。

 


⑥ 農地付き物件の落とし穴

実家と農地がセットになっている物件を購入する場合、注意が必要です。

 

農地(田・畑)は、農地法という法律により、農業をする人しか原則として購入できません。農地を宅地として使うには「農地転用」の許可が必要で、農振地域(農業振興地域の農用地区域)に指定されている農地は、そもそも転用が認められません。

 

また、農地を購入するためには、すでに住所(居住地)がある方でなければならないというケースがあります。県外に住んだまま農地だけを購入することは、制度上難しい場面が多くあります。

農地付きの物件に魅力を感じている方は、購入前に農業委員会への確認と、農地転用の可否を専門家と一緒に整理することが不可欠です。

 


必ず現地に降り立ってください

別荘地と集落の土地では、管理費・除雪の体制・地域のルールが大きく異なります。また、標高900〜1500mの土地では冬の水道管凍結が起きます。凍結対策・水抜き対応ができる建物かどうかも、現地で確認すべき重要なポイントです。

 

県外にいたまま、写真と資料だけで決めることはおすすめしません。

 

不動産会社の担当者に立ち会ってもらい、建物の中に実際に入って「ここはこういう状態です」を一緒に確認することを強くおすすめします。見てから決めることで、移住後のミスマッチは大幅に減ります。

 

当社では、現地確認の立ち会いも対応しています。「物件を見に行く前に、何を確認すればいいか教えてほしい」という段階からご相談いただいて構いません。

ご相談は完全無料です。

 

八ヶ岳ライフ株式会社
TEL:0266-72-5880(営業時間 9:00〜17:00 / 水・土・祝休み)
LINEでのご相談も受付中

 

この記事を書いた人

朝倉 宏典

朝倉 宏典

八ヶ岳ライフ株式会社 代表 /
不動産鑑定士

長野県茅野市出身。2012年に地元密着の不動産会社「八ヶ岳ライフ」を設立。不動産の適正価値を見極める国家資格「不動産鑑定士」を保有し、年間300件以上の相談実績を持つ。八ヶ岳エリア(茅野市・原村)の山林売却・買取に特化し、他社では取り扱いが難しい山林や放置物件の再生・買取も積極的に行う。「不動産から地域貢献」を掲げ、専門的知見と地元出身者ならではのネットワークを活かした透明性の高い取引を信条としている。Youtubeでは八ヶ岳の不動産(相続した空き家、土地、山林、畑、別荘)についての役立つ情報を発信中。

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